TOP > 貸金返還請求通告書
一般的な、個人間でのお金の貸し借りに関する、返還請求書面の文例です。
個人相手の貸金の場合、借入理由が「生活費や教育費、医療費」などの日常生活に関わる債務である場合には、その配偶者に対しても「日常家事債務(民法761条)」として請求できる可能性もあります。
相手が身分証明書を偽造したり、借用書などに虚偽の住所氏名を記載していた場合には「詐欺罪」として、または、借入理由が投資運用などの目的であった場合には「出資法」や「証券取引法」違反として、刑事告訴や刑事告発を出来る可能性もあります。
貸金返還請求通告書 令和●年●月●日
被通知人 冠省。 早速ですが、以下の通りご通知させていただきます。 私は、貴殿に対し、令和●●年●月●日に金200万円を、弁済期限を定めず貸し渡しました。 それは、その当時、貴殿から、「●●●●」であると窮状を聞かされたためであって、少なくとも、友人の一人として、出来る限りの協力をしようという善意に基づくものでありました。 しかしながら、すでに相当な期間が経過しているにもかかわらず、貴殿からは未だ全く返済がなされておりませんし、挙句の果てには、「返すと言ってるだろう」「何度も電話するな」等と逆ギレし、着信拒否をするなどして、現在まで、全く送金が無いばかりか、何らの連絡すらされないままとなっており、私の善意を踏みにじる、あまりに不誠実な態度であると言わざるを得ず、私は貴殿に対して、強い憤りを感じております。 もちろん、金銭消費貸借契約書や通帳の振込履歴など、証拠はすべて揃っております。 つきましては、今般、私は貴殿に対し、本書面を以って、以下のとおり申入れ致します。 【私の希望条件】
なお、もしも弁済意思があり、分割払いを希望されるという場合には、新たに連帯保証人を用意され、公正証書の作成する、などの適切な保全措置を講じることを条件として、検討する用意があることを付記します。 ただし、上記期間内に送金がなされず、何等の誠意ある回答も頂けない場合には、弁護士に一任の上、訴訟や仮差押え、その他の法的手続に移行する覚悟でおります。 また、訴訟の場合には、別途、遅延損害金や訴訟費用等も付加されることになりますので、ご承知おき下さい。 この場合の遅延損害金に関しては、如何なる事情であれ、民法第419条により、不可抗力をもって抗弁とすることができませんので、申し添えます。
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