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実践編


実践編


離婚協議申入れ書

一般的な、不貞行為を行った配偶者に対する、離婚協議申入れ書面の文例です。
家事問題など、個人間の感情トラブルになり易い事案については、一方的に論理的な非難や攻撃を行うよりも、心情に訴えかけることを考慮したほうが、遥かに効果的です。
要求内容は、一箇所にまとめて、項目を分けて記載した方が、簡潔明瞭で、相手に伝わりやすいです。




 離 婚 協 議 申 入 書

平成●年●月●日


被通知人
 東京都●●区●●
 甲野 太郎 殿
通知人
 東京都●●区●●
 甲野 花子


 冠省。
 早速ですが、以下の通りご通知させていただきます。
 突然の、書面による申し入れとなりましたこと、どうぞ、ご容赦下さい。
 私は、貴殿と平成●年●月●日に結婚し、私たちの間には、現在、●歳になる子(●●)がおります。
 そして平成●年●月頃より、貴殿は、仕事が忙しくなったとして、残業や出張と称して、度々、帰宅が遅くなったり、帰宅しなくなりました。
 私は、幼い子を抱えながらも、私なりに貴殿に出来る限りの協力しようと、家庭を維持してまいりました。
 しかしながら、貴殿は、同じ会社の●●と不倫関係に陥り、平成●年より反復継続して、不貞行為に及んでおりました。
 最初に疑いを感じ始めた頃、必死に事実から目を背けようとしていた自分がいました。
 そしてその後、いてもたってもいられない自分がいました。
 気がつくと、夢中で、貴殿の携帯やパソコン、かばんや手帳、車、等、必死に証拠をあさっていました。
 あとで我に返ると、本当に自分が嫌な人間に思え、悲しくなりました。
 鏡を見ると、とても醜い顔をした自分がいました。
 そして今般、興信所に調査を依頼して、調査報告を受け、目を背け耳を塞ぎたくなるような事実を目の当たりにするに至りました。
 事実を知ってしまった今、私は、深い失望と大きな喪失感に、押し潰されそうになっています。
 とても立ち直れる自信はありません。
 今まで私が愛だと信じてきたものが、すべて否定され、心の拠り所としていたものが、崩れ去ってしまいました。
 時折、自分自身がどこの誰なのかすら、疑いたくなっています。
 今まで生きてきた人生や、これまで見えていた世界、すべてが虚構に思えてしまいます。
 時には、時に激しいパニックに襲われ、時には、耐え難いほどの虚しさに襲われます。
 自分で自分自身をコントロールすることすらも出来ないでいます。
 今では、夜中に何度も緊張と不安が押し寄せ、眠れず、僅かな物音にすら神経をすり減らしています。
 苦しみに押し潰されそうな自分がいて、どうしたら良いのかも分かりません。
 ●●も、私の様子を察してか、最近は、すっかり笑顔を見えなくなってしまい、今後の成長に多大な悪影響を与えてしまっているのでは無いかという不安にも怯えております。
 そのため、やむを得ず、今般、私は、貴殿と離婚する決意をするに至りました。
 なお、不貞行為は、民法●条に定められている法定離婚事由であり、仮に現在、不倫の関係が精算されていたとしても、不法行為責任を免れることはありません。
 また、幼い子どもの親権については、母性優先の原則により、9割方、母親に認められるものであります。
 つきましては、再三の思案と熟慮を繰り返した結果として、貴殿に対して、以下の通り、申し入れをする次第ですので、どうか、私の心情をお汲み取りいただき、承諾していただけるよう、お願い申し上げます。
【私の希望条件】
慰謝料として金200万円を、本書面受領後1週間以内にお支払い下さい。
子ども(●●)の養育費をして、大学を卒業する日の属する月まで月額●万円ずつ支払う、という内容で、強制執行認諾条項付きの公正証書作成することについて、承諾して下さい。
本件協議が成立するまでの間、双方の親族を除く第三者に対して、本書面や本件協議の内容について、口外することを禁じます。
今後の回答や連絡事項はすべて書面のみといただき、電話・メール、手紙、訪問、その他、方法のいかんを問わず、直接の折衝はご容赦下さい。

なお、本書面における条件の提示は、あくまで協議離婚での早期解決を目的としたものでありますので、もしも本書面到着後1週間以内に何等の回答も頂けない場合には、大変残念ながら、すべて破棄とさせていただいた上で、別途、家庭裁判所に対し、引き上げた条件での離婚調停の申立を行うことになりますので、ご承知おき下さい。

草々